このシリーズでは、新しく発表されたIT関連アイテムやサービスから、個人的に要注目と感じたものを取り上げていきたいと思います。
今回は、先日CASIOが発表したデジカメの新技術「ダイナミックフォト」。搭載した製品「EXILIM ZOOM EX-Z400」は1月末より発売です。

ダイナミックフォトとは、平たく言うと写真の合成機能です。一般に、合成写真の作成方法は
- 画像の一部を手動または半自動で切り抜く
- クロマキーを使って背景を自動的に切り抜く
だいたいこの二通りです。前者は手間が掛かりますし、後者は撮影時に単色の背景を用意しておかなければなりません。例えば弊社の撮影ルームには一面緑の壁がありますが、これはクロマキー合成のためです (下はデジカメ講座を撮影中のくまひげ先生)。

さて、CASIOのダイナミックフォトは、いわば「背景が単色でなくても良いクロマキー合成」です。背景が普通の景色であっても、そこから人物だけを自動で切り抜いたりできるんですね。もちろんこれにはそれなりの種と仕掛けがあって、次のような手順が必要です。
- まず普通に写真を撮る
- 全く同じ場所を、今度は被写体がいない状態で撮影する
- デジカメ内で1番目の写真から2番目の写真を "引き算" し、被写体だけを取り出す
- 別の背景写真を用意して、3で取り出した被写体を合成する
つまりやってることはクロマキーとほぼ同じなのですが、被写体がいる/被写体がいない、という二つの写真を用意することで、背景がどんなものであっても被写体を取り出せるというわけなんですね。
またこれは静止画写真だけではなく、動画にすることもできるそうです。ただ、元々がデジカメということもあって解像度とかフレームレートはだいぶ制限されるみたいですが。
で、これを使うと次のような合成写真が作れます(CASIOのダイナミックフォトのホームページからの引用)。これ実際には動画になっていますので、動いているところがみたい方はダイナミックフォトのギャラリーページへ飛んでください。

これを見てぱっと思ったのは「切り抜いた段階の写真をパソコンで開ければいろいろ応用できそうだなー」ということだったのですが、残念ながらそれはできないみたいですね。ただ、ギャラリーのデータを見ている限り、デジカメ側にイラストなどのデータを転送してそれと合成することはできるっぽいです(確認したわけではありません)。
追記:その後の情報によると、合成する背景もカメラで撮った写真でないといけないみたいです。これまた残念。
CASIOは別のラインで秒間1000枚以上の超高速連写を実現したりと、デジカメの新しい使い方に挑戦する社風があるようです。そもそもデジカメの元祖でもありますし、是非今後もこの調子で頑張って貰いたいと思います。











































