買い倒れ道場 アーカイブ

 
200901
30
金曜日

ジャンゴの買い倒れ道場 ~ Sony「VAIO Type P」

またまた始まりました新シリーズ。ここでは私が個人的に買ったアイテムの数々をご紹介していきたいと思います。
ちなみに本道場のモットーは

用途は買ってから考える

これです。

さて、第一回目のアイテムはVAIOの新製品、VAIO Type Pです。

typep.jpg

仕様をカスタマイズするために、店頭ではなくSony Styleで買いました。あまりの人気に発売開始当初は購入ページにアクセスできず、数日経ってやっとバスケットまでこぎ着けたと思ったら

予定納期: 2月下旬

などと宣うので思わずキャンセルを押しそうになりましたがここでキャンセルするとこれまでの苦労はどうなるんだという思いが頭をよぎり結局購入 (0.3秒)。

実際には1ヶ月以上早く届き、使い始めてからすでに一週間近く経過しています。

このモデルはいわゆるネットブックと近いパーツを使っているのですが、今回Sonyが頑張ったのは全体の大きさと重さ、キーボードの出来、液晶の解像度、そしてファンレスという点です。

奥行き12cmというのは実に小さく、かつてのVAIO C1や東芝リブレットなどを彷彿とさせます。重量は大容量バッテリでも1kgを切る軽さです。

今回は大容量バッテリで買ったのですが、これは底面を膨らませる形になっているため、横から見るとこんな感じ

typep_side.jpg

大雑把にいくと本体部分の厚さが2cm、バッテリで1cmとなっています。この形状はカバンの中では収まりが悪いのですが、全体が適度に傾斜するのでキーボードは打ちやすくなります。
ちなみに大容量バッテリの持ちは公称で最大9時間、実働で4~5時間といったところでしょうか。

カスタマイズでHDDをSSD (シリコンディスク) 120GBに切り替えましたのでので、今回は回転部分が全くないパソコンになっています。回転部分がないということは完全に無音ということであり、これはモバイルガジェット好きにはたまらない要素です。

あ、キーボード叩いたらうるさいだろというツッコミはなしで。ちなみにキーボードは打ちやすいです。

液晶は8インチのウルトラワイドなのですが、なんとドット数が1600×768もあり、とんでもない解像度になっています。

下は21インチで1680×1050の液晶との比較です。画面の内容をほぼ同じにして1円玉を置き、それぞれ写真を撮って並べました。スタートメニューアイコンの大きさを見ればいかに小さいかが分かると思います。

1yen.jpg

正直なところ、ここまでくると文字が小さすぎます。普段はOS設定で文字サイズを大きくすることで対処していますが、これをやるとたまに使えなくなるソフトがあるので悩ましいところです。

CPU周りはネットブックと大して変わりませんので、決して速くはありません。しかしSSDの効果もあって、体感的には特にレスポンスが悪いという感じはしませんね。

この種のアイテムは使い手の割り切り方がポイントなので、いろいろと試しながら模索していきたいと思います。とりあえず、ファミレスに籠城して何か書くのにはとても良さそうです (迷惑)。
 
 
200904
10
金曜日

ジャンゴの買い倒れ道場 ~ CASIO「EX-FC100」

長い間ちゃんとしたデジカメを持っていなかったので、買おう買おうとずっと思っていました。しかし今のデジカメはスペック競争も一段落付いていて、普通の用途ならどれを買っても大して変わりません。買い倒れ道場的には、事前に用途が読めてしまうアイテムは面白くないのです。

以前から注目していたデジカメに、カシオのFシリーズがあります。これは秒間1000枚以上の超高速連写「ハイスピードムービー」を実現したデジカメで、風船が割れる瞬間がつぶさに見えるですとか、明らかに従来のデジカメやビデオカメラでは不可能な映像が撮れる楽しいカメラです。

ただ、Fシリーズはこれまで高価でゴツいモデルしか存在しなかったので、さすがにちょっとそこまでは出せないなぁと見送っていました。しかしこの春、ついに普通のコンパクトデジカメでハイスピードムービーを可能にしたモデルが登場しました。「EX-FC100」です

EX-FC100.jpg

価格は4万ちょっとでコンデジとしては高めの部類ですが、今回はカシオのモニター販売に応募してだいぶ安く入手しました。白と黒のモデルがあるのですが、今回は無難に黒です。

このモデルも、最大で秒間1000枚のハイスピードムービー撮影が可能です。ただ、フレーム数を上げるとどんどん解像度が落ちてしまって、1000枚モードだとバナー広告ぐらいになってしまいます。実用的なのは、480×360で秒間210枚のモードでしょう。1000枚に比べるとだいぶインパクトは落ちますが、それでも通常のビデオカメラの7倍のフレーム数を誇ります。

まあ、能書きはこれぐらいにしましょう。実際に使ってみると、ハイスピードを活かせる被写体を探すのが意外と大変なのに気づくのですが、新幹線で移動中になんとなく景色を撮っていたら、偶然対向車がやってきました。市街なのでそんなに速度は出ていないと思いますが、それでも相対速度で300kmぐらいはあると思います。

新幹線の中から撮っているのにも関わらずじりじりと動く景色、もうちょっとで車両番号が読めそうなほどやっくりと通り過ぎていく対向車、なんとも不思議な光景です。1000枚モードだったらおそらく乗っている人の顔まで捉えることができたでしょう。

次にもうひとつ。ある意味これがやりたくて買ったとも言えなくはないのですが、実際にやってみたらなかなか思うとおりに撮れなくてすごく大変でした。千鳥ヶ淵の桜が散る光景です。

ちなみに普通の写真撮影の場合は、高解像度のまま30枚を一気に撮ることができます。これは何に使うかというと、シャッターを押した前後の時間を連写して、そこからベストな一枚を選ぶためにあるんですね。スポーツの撮影なんかには非常に良いでしょう。

また、その30枚の中から自動的にベストな一枚をカメラが選んでくれるというモードもあります。これを使うと、集合写真で全員が目をつぶっていない瞬間を簡単に撮ることができたりします。それ以外にも、その30枚を合成してきれいな夜景写真を作ったりですとか、連写機能をインテリジェントに使いこなしています。

カシオの人曰く、被写体が撮影に合わせてハイチーズとやるんではなくて、撮影者がここだと思った瞬間にシャッターを切ったらそれでベストな一枚が撮れる、そういう新しい写真文化を作りたいということです。これからも、スペック競争に終わらない、日本メーカーの意地を見せて欲しいですね。

・・・とオチを付けてから気がつきましたが、そういえば普通の写真を一枚も挙げてないですね。デジカメなのに (ちなみに前回エントリの桜はFC100による夜景撮影です)。

 
 
200906
27
土曜日

ジャンゴの買い倒れ道場 ~ 0.5×5=2.5

このブログのせいかどうかは分かりませんが、久しぶりに会う人から

「最近何か買いましたか」

と聞かれることが多くなりました。実にありがたいプレッシャーです。

 

さて、今回は同じものをいくつも買ったという話です。

MM50.jpg

ご覧の通り「ステレオミニピン←→ステレオミニピン」のケーブルです。0.5mが5本

なんでこんなに買ったかを説明するためには、少々時間を遡らなくてはなりません。

 

昨年、ノイズキャンセルヘッドホンなるものを買いました (長いので以下NCヘッドホンと略します)。今回の本題ではないので詳しくは触れませんが、外部の騒音を消して静かに音楽が聴けるという不思議なヘッドホンです。

NCヘッドホンは耳栓のように音自体を遮断するものではなく、外部の騒音を相殺するような音を自ら発することで音を打ち消します。文明の利器とはかくあるべきという巧妙な仕組みで、身につけた瞬間に別世界に来たような気分になるほど効果があります。

ちなみに自分が持っているのはオーディオテクニカのATH-ANC7という機種です。

ath-anc7.jpg

さて、そんなNCヘッドホンならではの文化として、下図のようにヘッドホンからケーブルが取り外せるというのがあります。全部の機種がそうというわけではないのですが、この機種をはじめいくつかあるようです。

anc7_zu2.gif

なぜこうなっているか、はっきりとメーカーが理由を述べているわけではありませんが、おそらくNCヘッドホンが普通のヘッドホンよりだいぶ高いことが原因だと思います。

ケーブルが断線してヘッドホンを買い換えたことのある方は多いと思いますが、NCヘッドホンは数万円しますのでそう簡単に買い換えるわけにはいかないのです。ケーブルが別になっていれば、断線してもケーブルだけ取り替えれば済みますからね。

 

そこでようやく本題に入るのですが、この機種の場合、 使えるケーブルにかなり制約があります。差し込み口周辺が非常に狭く深いので、下の写真のようにほとんどの市販ケーブルはつっかえてしまって入らないのです。端子の形状は合っているのに使えないのですからなかなかのジレンマです。

ath-anc7_2.jpg

製品に付属しているケーブルはもちろん問題ないのですが、このケーブルは長さが1.6mもあり、外出時に使うのは明らかに長すぎます。1mでも長いのに。この長さを選んだメーカー担当者は、「モバイルにおいては大が小を兼ねない」という、ノートパソコンや携帯端末の分野でよく使われる台詞を100回復唱するべきでしょう。

さて、付属のケーブルは長すぎる、手持ちの短いケーブルは全部つっかえると苦しい状況になった自分は、ともかく寸法が合うケーブルを探し回りました。量販店のケーブルコーナーで、あれも無理これも無理とやった挙げ句、場所を変えてiPodコーナーに行ったところで丁度いい大きさの、しかも50cmという短いケーブルを発見したのです。Victorのケーブルでした。

ほっと胸を撫で下ろした自分は、コーナーの場所をよく記憶してから会計を済ませました。

これが昨年末の、NCヘッドホンを買った直後の話。

 

そして時は流れて先日のこと。そのとき買ったケーブルがついに断線して音が途切れるようになりました。半年で断線するってモノ使い荒いんじゃない?という向きもあるかと思いますが、東京の通勤ラッシュと通勤時間の長さはあらゆるものを短命にするのです (たぶん人間も例外ではないでしょう)。

しかしすでに適切なケーブルと売り場を抑えている以上、慌てる必要はありません。そう、前回の苦労は今回楽をするためにあったのです。会社帰りに例のiPodコーナーに行けば、

・・・売ってない・・・

売り場の構成も少し変わっていましたが、そういう問題ではなく、店からそのケーブル自体が消えていました。

これは困ったことになりました。一応他の店も当たりましたが結果は同じ。そもそもがあまり需要のない種類・長さのケーブルであることは明白なので、むしろ前回在庫があったことが奇蹟だったのかもしれません。

店頭在庫をあきらめた自分は、自宅に戻って別の手を打つことにします。言うまでもなくネット通販です。なんだかパソコン初心者にインターネットの利点を説明するような展開になってきました。

しかし自分はインターネットで二度目の挫折を味わいます。どの店も在庫がないのです。途中で発見したVictorの直販サイトですら在庫がありません。ひょっとしたら生産終了になったのではという疑問も沸いてきます。

なんだか疲れてしまって納期待ちの注文をする気にもなれず、Victorの直販サイトをブックマークに入れたまま、断線したケーブルを騙し騙し使うことにしました。

 

それから一週間ほどのち、Victorの直販サイトを見直した自分は、ついに次の文字を発見します。

在庫: 5  コ

苦節数年 (誇張) 、これでやっと音切れから開放! 購入ボタンを押してカートに進んだ自分は、「数量」に迷わず

[5]コ

と入力します。 メーカー直販サイトの在庫を全部。これを大人買いと言わずしてなんと言えばよいでしょう。南の島をひとつまるごと買い上げた富豪の気分は、きっとこんな感じに違いありません。

ともあれ、こうしてケーブル探しの紆余曲折は終わり、冒頭の写真のように5個のケーブルが届いたわけです。これだけあれば単純計算でも2.5年は持つはずですので、その頃にはヘッドホン自体に寿命が来ているかもしれませんし、ケーブルの断線を恐れる必要はありません。

ちなみにこのVictorケーブルの端子と普通のケーブルの端子を比べると、下の写真くらいの違いがあります。

ath-anc7_3.jpg

  

なお、オーディオテクニカは先日ATH-ANC7bという新しいNCヘッドホンを発表しました。僕の持っている機種のマイナーチェンジ版に当たるようです。写真で見た限りでは、今回の元凶であるやたらと狭いケーブルの差し込み口は変わっていません。

しかしケーブルのほうには変化があります。以前と同じ1.6mのものに加え、1.0mのケーブルが付属するようになりました。おそらく1.6mは長すぎるという声がたくさんあったのでしょう。1.0mでもまだ長いとは思いますが・・・。 

僕がNCヘッドホンを買い直す時期までには、形状の方も改良しておいてほしいものです。

 

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