実話の話です。
アメリカ社会の上位層に所属し、大手広告代理店の重役を務めていた筆者マイケル氏は、53歳の時にある日突然に解雇を宣告されます。
その後、コンサルタントとして独立するも事業は徐々に下降線をたどり、遂には仕事は途絶えてしまいます。
自業自得ではあるのでしょうが、更に追い打ちをかけるように、不倫相手に子供が出来たことで、離婚。
そして、元妻や子供達に、家屋を始め財産を渡したために、無一文に転落してしまいます。
経済的にも家庭的にも人生の苦境の中に立たされる中、マイケル氏は、ひょんなことからスターバックスのアルバイトの職を見つけます。
肌の色も、生まれも、価値観も違う人々に囲まれながら、そして、初めての仕事にとまどいながらも、スターバックスでの仕事を通して、マイケル氏は人生で大切なこと、仕事を愛する喜びに気づいていくのです。
広告代理店の第一戦で働いていただけあって、まとめるのが上手いのですが、マイケル氏は気づきを三つのことにまとめています。
その一つに「自分の心の声を聞くこと」の大切さを上げています。
筆者自身が書籍の中で告白しているのですが、実は優雅な生活や高いステータスを得ている自分は本当は望んでいなかったのです。
ただ、家族や友人、会社からの期待に応えるために、自分の心の想いは無視し、そうした自分を選んでいたのです。
元々人と話をし、人とのつながることが好きな彼は、広告代理店の重役時代には得られなかった幸せを、60歳も過ぎてから、スターバックスのしかもアルバイトの仕事の中で見つけたのです。
(その広告代理店は、後々の訴訟を回避するべく、むしろ同僚や部下と余計な関わりを持たないことが奨励されていました)
自分が好きでしている仕事が、周囲の人の役に立っていて、そのことを喜んでいる自分を発見するのです。
仕事での転落を機に人生が下降線を描いたのですが(そのことがあってかえってよかったのです)、人生の大切なことを気づくことができたのも仕事を通してでした。
どんな人にも輝くことができる場所(仕事)があることに、それは何歳になってからでも自分が望めば与えられることに、気がつかされた本でした。
アメリカでは映画化になるとのことですよ。
スタバが好きな人と一緒に見に行きたいものです。
(日本での公開はいつになるのかわかりませんが)









