言葉としてはありますが、事実存在しないものがこの世にはあるのです。
植物の分類学者であられた昭和天皇は、ある時に宮内庁の側近から「ここから先は雑草です」と説明されたところ、「この世に雑草という草はない」とその側近を諫められたといいます。
自然を愛され、また学者であられた昭和天皇のお人柄をうかがい知れる、小生の好きな話であります。
この話を思い出しますと、
たくさんの人が行きかう東京におりますと、"one of them"で人のことを見てしまいがちになるのですが、一人ひとりに人格があって、感情があって、人生のドラマがあって、夢があって、愛する人がいて、愛される人がいて、かけがえのない存在であることに毎回気づかされるのです。
ここしばらく人と寄り添うとはどういうことなのか考えていました。
人を好意で見て、好意で示すことなのかなと思うのですが、よく考えましたら、まあ、考えなくても、誰もがとても愛しい存在なのです。
愛しい存在なのですから、よいところが見えてくるのは、東から太陽が昇ってくるのと同じように当たり前のことなのです。








