遠い昔の、遠い異国でのお話。
とある王に、とても美しく愛してやまない息子がおりました。
当時の情勢ですから、王様にはたくさんの奥さんがおるのが当たり前でした。
その息子の母である奥さんにはやっかみもあったのでしょう、王様を恨んでおりました。
こうした否定的な母の下で育った息子は、父である王に対するイメージが次第にずれ始め、
何かにつけ反発的な態度を取り、王を怒らせるようなことを繰り返していたのでした。
父を憎み、敵対心を抱いていた息子は、やがて王である父に対して、反乱を起し、
王の座を狙うまでになりました。
戦場で対峙する王の軍隊と息子の反乱軍。
ですが、王は王としての威厳も顧みず、息子の助命を部下にお願いしまわります。
反乱軍が鎮圧された場合には極刑をもって望みます。
公人としての王の態度としては、相応しくないものでした。
やがて反乱軍は鎮圧され、首謀者であった王の息子は非業の死を遂げます。
その訃報を王様が聞いたとき、悲しむ姿はわたし達の心を揺さぶります。
「ああ、わが子よ!」・・とひたすらに息子の名前を呼びつつけ、
「私がおまえに代わって死ねばよかったのに。」・・と号泣する父親である王。
王は自分の命まで狙った者にもかかわらず、息子をこれほどまでに愛していたのです。
わたしには子はおりませんが、心の痛みを感じ同感せずにはいられませんでした。
子供が親を殺し、親が子供を殺す今の時代に、わたしのこころを揺り動かした物語を
シェアできればと思いまして、ご紹介いたしました(^_^σ








